雑談のすすめ

みなさん仕事中に雑談とかしていますか?


テレワークが増えてオフィスに集まることが減っている昨今、なかなか雑談などしにくい環境ではないでしょうか?


オフィスにいるときは雑談だけでなく周りの人たちにちょっとした質問や相談などもしやすかったと思いますが、今ではそうしたこともしづらくなっていないでしょうか?


元々ある程度気心が知れている相手であったり、質問や相談内容が相手の担当業務であるならばメールやチャットでも気軽に話しかけるハードルは低いかと思います。


しかしそうでない人たちにいきなりチャットで雑談を振ったり、「これどう思う?」とか気軽に意見を求めたりするのは抵抗を感じる人も少なくはないのではないでしょうか。


オフィスで近くに座っている人たちなら、今少し話しかけても大丈夫そうかどうかの雰囲気もわかりますし、相手の反応も見て取れるので心理的な抵抗はあまり高くないと思います。


もともと雑談やちょっとした相談はその場かぎりの短時間のキャッチボールですが、オンラインだと相手の様子がわからないのでいつ返事が返ってくるかもわからないし、ひょっとすると(気づかれずに)スルーされてずっと反応がないままでキャッチボールにすらならないかもしれません。


そうして雑談や相談がしづらくなってしまうと、結果的に仕事を一人で抱え込んでしまうという人も増えているのではないかという気がしています。


データ分析の仕事でも色々調べても知りたいことが結局わからずに行き詰ることなど多々あります。


そうした際に周りの人たちと雑談をしたり、軽く相談をしたりするのは気分転換や新たな気づき、考えの整理などのためにもおすすめなのですが、今の環境ではなかなかそうしたこともしづらいのかもしれません。


とはいえ今の環境はオンライン化によって通勤時間が減ったり不要な会議が減ったりとメリットも多いので、元の環境に戻すべきとまでは思いません。


減らしてもよいコミュニケーションとそうでないもののバランスまで最適化された環境というわけではないので、ひずみが出てしまうことも避けられないのでしょう。


そうしたひずみを仕方ないものとして放置するか、なんとかしようとしてみるか、一度考えてみてもよいのではないでしょうか。



前にいた会社でも、特に「進捗報告」の会議はどんどんなくす、あるいは減らされる方向にありました。


メール、Wiki掲示板等でいいでしょ、となって報告内容もどんどん簡略化されていきました。


現場側は上長にいちいち細かい内容を報告したり、逐一口出しされるのを面倒に思って必要最小限しか報告したくないようです。


そうした若手の上申などもあって、進捗会議をなくそうという動きはどんどん進められていきました。


上のほうの人たちも結果以外の現場状況の細かいところなどほとんど気にしませんので、会議を減らすことで効率化につながるなら良し!という考えのようでした。


ただデータ分析業務は、プロジェクトの仕事以外は進捗状況を管理しづらい点もあって普段何やってるのか不明な人たちも結構います。


特に他チームに派遣されてるなら尚更です。


マネジメント上の問題がなければこうした状況でも特に構わないのかもしれませんが、私が現場のころは周りの人たちがどういう仕事をしているのか非常に興味があったし、進捗会議で先輩や同僚の仕事の進め方ややり方などを聞いて学びや気づきも多々あったと思ってます。(ちなみに管理職の立場になっても変わらず学びや気づきはあります)


そのような進捗会議を減らしたならばチームや部署としてのナレッジ管理やスキルの底上げはどのようにするのだろうか、と訝しんでしまいます。


なので個人的に進捗会議自体は必要と考えており、可能な範囲では実施するようにはしていました。


もちろん共有するまでもない内容をだらだら時間をかけて報告するのは非効率なので、トピックスや事例、課題などテーマ選定して内容を絞ることが重要です。


ただ最近行った外部イベントの報告や最近興味のある技術や世の動向について調べたこと、支援先の業界トピックスなどの報告もありで、テーマはガチガチに業務に限定せず、コミュニケーションのきっかけにでもなってくれればいいなと思ってました。


また会議ではスピーカーの話を聞くだけで終わりではなく、質問や意見なども活発に交わしてもらうようファシリテーションもしてました。


雑談代わりとは言えないかもしれませんが、担当業務やそれに関連する内容のものを情報発信してもらったり、それについて軽く意見を交わしてもらったりするなど、多少なりとも気分転換や学び、コミュニケーションの促進となるような機会になっていたのではないかと思っています。


それがこうした進捗会議の場が良いのかどうかはまた別問題かもしれませんし、テレワーク環境でもうまくやれる方法もあるかもしれません。


いずれにせよ、雑談やちょっとした相談もできないのはあまり宜しくないなと最近考えています。


私自身フリーランスになったことで周りの同僚と雑談をする機会自体大きく減りましたが、昨今の情勢でシェアオフィスやオフラインイベントなども利用しづらくなり、一層他の同業者とちょっとしたコミュニケーションをとる機会は減ってます。


ブログ等で少なからず発信したりもしていますが、改めて雑談や相談の良さを見直すようになったので今回それについて書いてみました。