データ分析手法

問題発見のスキル

ハーバードビジネスレビューの記事で紹介されていたとある事例を元に、「問題発見のスキル」について検討してみましょう。 データサイエンティストが磨くべき4つのスキル 幅広い役割に対応するために | データ経営|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー …

弁当の前で立ち止まって何を思ふ

弁当売り場の客の行動分析 埼玉や群馬に展開しているスーパーのベルクではAIカメラを使って顧客の行動分析を実施されています。 www.itmedia.co.jp 上記記事では、我孫子店で行われた実証実験が紹介されていました。 我孫子店は「お弁当エリア」に2台のカメ…

人事データの分析

退職者予測分析 人事データを使った分析の例として、退職者予測分析というものがあります。 少しググるとこれをサービスとして提供している企業も結構あるみたいです。 退職者予測分析は、現在在籍中の社員が数か月後に退職してしまうかどうかを予測するもの…

国の自殺対策についてデータで考えてみる

www.sankei.com 上記の記事がネットでちょっと話題になってるみたいです。 記事の内容は以下にて紹介いたします。 政府は14日、国の自殺対策の指針となる新たな自殺総合対策大綱を閣議決定した。 新型コロナウイルスの影響による生活環境の変化を踏まえ、…

有用なデータ分析をするには

データ分析で効果を出すには、「見るべきデータを見る」ということに尽きると思います。 そうでないデータばかりに目が向いてしまっていると、あまり役に立たないアウトプットしか出せません。 例えばあるサービスの売上が減少した原因を明らかにしたい場合…

ギャップ分析について

今回はギャップ分析を紹介したいと思います。 データ分析ではよく行うものですが、あまり語られることも少ないようなのでトピックとしてとりあげてみました。 ギャップ分析とはその名の通り、「ギャップ=大きな相違、隔たり」を分析して明らかにすることで…

探索的データ分析とデータマイニング

探索的データ分析(EDA:Exploratory Data Analysis)とは 少し前から探索的データ分析という言葉をネットで時々見かけるようになりました。 機械学習のモデルを作る際に、まずデータの特徴を理解するために行う作業のようです。 データの特徴を理解すること…

定性的な分析

定性的な分析は、よく定量的な分析とセットで語られます。 定量的な分析のほうは数値で表す分析で、定性的な分析は数値で表せない分析のようです。 前者はイメージしやすいと思いますが、後者はちょっとわかりにくいですね。 後者の例としては、アンケートの…

ID-POSデータの分析と活用の方向性

ID-POSデータとは POSデータはPoint of Salesの略で、いつ、どの商品が、どれくらい販売されたかが分かるデータです。 ID-POSデータは顧客を特定するIDがPOSデータに紐づいています。 POSデータとの違いはそれだけですが、ID-POSデータであれば「誰が購入し…

商品開発のためのデータ分析

あまり多くないケースかもしれませんが、今回は商品開発の際に行うデータ分析について紹介してみようと思います。 商品開発を行うときには参考として各種市場データを参照されることは多いようです。 そうしたデータを元に、今後のトレンドなどを判断して複…

逆説的データ分析手法

データアナリストは通常「必要と思われたデータ」を抽出・整理してその結果を読み解きます。 必要と思われたデータとは、クライアントから依頼されたデータそのものであったり、アナリスト自身がこのデータを見れば仮説が検証できるかもしれないと判断したデ…

顧客分析の活かし方

データアナリストのほとんどは何らかの顧客分析を行った経験があるかと思います。 しかし、その先につなげられなかったという人も多数いるのではないでしょうか。 ・特に意味のある分析結果が得られなかった・分析をまとめた報告やレポートが特に何も活かさ…

MAUの見積もり方

MAUとは何か MAUとは、Monthly Active Users(月間アクティブユーザ数)の略です。 WebサービスやアプリなどのKPIとしてよく使用される指標です。 ダウンロード数や登録数を増やしても、コンテンツなどに問題があってユーザがどんどん離脱しているようではMA…

社員が辞めない会社は良い会社なのか

データ分析をしていると、ある数字を上げたいとか、逆に下げたいという要望をよく聞きます。 その数字は本当に上げるのが良いのか、あるいは下げるのが良いのか、少し気にしてみるのもおすすめです。 というのも基本的には上げる(下げる)ほうが良いのだけ…

顧客分析をやる前に必要なこと

顧客分析とは、基本的には以前の記事で紹介した通り、顧客をセグメントに分け、そのセグメント間の違いをデータで明らかにすることです。 custle.hatenablog.com 顧客分析を行うケースとは では顧客分析を行う場面はどのようなときなのか? 例えば見込み客を…

データがないときの分析方法

ビジネスにおいてどういったマーケットの顧客を狙うかは重要です。 自社の商品やサービスに関心を持ってくれる層がなるべく多く含まれるマーケットに絞って、マーケティング活動を行うほうが効率的です。 しかし、どのチャネルを使えばそうしたマーケットに…

データ分析とPDCA

PDCAにおける典型的な課題 PDCAは、Plan、Do、Check、Actionの頭文字をつなげたものですが、これらをひとつのサイクルとして繰り返し回していくことで、改善を進めていくものです。 前回の「KPI」に負けず劣らず、「PDCA」もビジネスの世界では非常に使用さ…

KPI設計の基本

KPI設計は難しい KPIを設定している企業や組織はたくさんありますよね。 うまく運用できているところもあれば、そうでないところもあると思いますが、大体最初にどのような指標をKPIとするかの設計業務はみなさん苦労されていると聞きます。 KPIをテーマにし…

性年代別集計の人気の高さと実用性の低さ

顧客データを分析・レポートする際に、性年代別の人数や構成比を集計したことがある人はたくさんいるのではないかと思います。 性年代別集計は、顧客の特徴を示すのに最も典型的なレポートなので非常によく利用されていることでしょう。私も過去色んな案件で…

商品分析のやり方

以前顧客分析のやり方を紹介しましたが、本日は似た分析として「商品分析」について紹介してみようと思います。 custle.hatenablog.com 商品分析とは、基本的には対象商品について任意の商品群の中でどのような位置づけかを明らかにするのが一般的によくやる…

データ分析の基本的なやり方(終)

前回までのお話 「データ分析の基本的なやり方」、「データ分析の基本的なやり方(続)」の続きです。(一応最後) 分析を行うとき、適切な比較対象を選択するのは結構苦労します。前回および前々回に紹介したファストフードチェーンのA店の例では、競合の影…

顧客分析のやり方

今回はよくある分析テーマとして、「顧客分析」のやり方を紹介してみます。 顧客分析は、顧客を複数の顧客群(セグメント)に分けて、その顧客群同士を何らかの指標で比較することで違いを明らかにすることです。 例えばある施策を実施したときに、反応した…

データ分析の基本的なやり方(続)

前回の記事で、データ分析の基本的なやり方として3つのステップを紹介しました。custle.hatenablog.com その中の「比較」にて、何と比較するかを適切に設定することが重要であると述べました。今回はここをもう少し掘り下げてみようと思います。 前回の例で…

データ分析の基本的なやり方

「データ分析」という言葉を知らないという人はほとんどいないと思いますが、では具体的にどのようなことをすることなのか説明してくれと言われると、意外と困ったりはしないでしょうか。 統計学の基礎では、平均・分散・分布などのデータの特徴を把握するた…