データ分析職のアンマッチ採用を避ける方法

業界内では、データ分析職のアンマッチ採用が結構発生しているのではないかと思われます。


昔も今も転職エージェントから明らかに経験や要望と異なる求人を紹介されることはよくありますし、私が求人側の時にも明らかに募集要件と異なるバックグラウンドの方からも頻繁に応募があったりしました。


また実際にそのときデータ分析職として働かれていても、あまりやりたい業務ではないということで、より自分の希望に適した企業やポジションを探して転職していかれる方もたくさん見てきました。


以前だと、データ分析職ならばデータサイエンティストというなんでもできる?人をとりあえず募集すれば良いと考えられていたりするところもありました。


最近はもう少し細分化されたタイトル別の募集になってきたりはするものの、それでも同一のタイトルのJob Descriptionの内容は結構似たような文言が多く、かつ抽象的で具体的にどんな業務をするのかイメージしづらいものもよく見かけます。


ということで、JDと自身の経験や志向を比べて何かしら共通しているだろうと誤解されてしまったり、よしんば入社できても実際に働いてみてアンマッチを感じてしまう人も一定数発生してしまうのでしょう。


よって、タイトルへの回答は「Job Descriptionに可能な限り、担当業務を詳しく書くこと」ではないかと思います。


当たり前といえば当たり前ですが、とはいえ公開できない情報もあるので詳しく書けないとか、そもそも具体的な業務定義ができない事情などもあったりするので、なかなかそう簡単ではないようです。


ひとつエピソードを紹介します。(細かい点は変えてます)


とある企業で新卒でデータ分析職を10名ほど採用したことがありました。


しかし、そのうち半分ほどは3年以内に退職されました。


結構な数です。


ただ、逆に言えば半分ほどは残ってくれているわけです。


辞めた人と残ってる人の違いは何だろうかと考えてみて、ひとつ思い当たることがありました。


それはサマーインターンに参加してくれた人たちです。


サマーインターンに参加してくれた方々は全員残っている側でした。


このインターンは実際に業務体験をしてもらうものではありませんでしたが、実際の業務事例を紹介したり、類似案件のワークショップに取り組んでもらったりする内容で、入社後の業務内容に近しいものを知る良い機会だったと思ってます。


ただ残念ながらそれ以外の主な接点の場である面接などの場においても、実務に詳しい人が担当しなかったため、サマーインターン以外の場でそうした実業務を詳しく知れる機会はほとんどなく、サマーインターン未参加の学生の間ではアンマッチが発生しやすかったのではないかと想像しています。


もちろん退職者とそれ以外の違いが、サマーインターン参加有無だけとは限りませんし、たまたまなのかもしれません。


とはいえ表題のようにアンマッチをなるべく避けたいのであれば、なるべく詳しく業務内容について情報発信する機会を探し、実際になるべくたくさんそうした情報を発信することが一つの解決の指針ではないかと感じる今日この頃です。